「で、でも!女の子と一緒にバス停にまで来て一緒に帰ってたじゃないか!」
「…あ、あれは…。バカバカしいからあんまり言いたくないんだけど。市村さん、いつも俺のこと見てくれないから。女の子と帰ってたりしたら興味示してくれるかな…と思って…、」
罰の悪そうな顔をする桐生渉に胸がキュンと狭くなる。
「…、…」
「毎日バスの時間合わせて、なるべく隣に並べるようにして、俺のこと印象付けるために変な趣味の音楽聴いて。でも恥ずかしくていつも携帯いじっちゃって。話しかけるのに何週間もかかっちゃったし。話しかけても無視されるし、拒絶されちゃったしそれでも市村さんのこと好きで。」
「っ、私、桐生渉のことチャラくて、彼女いるくせに私とか女の子に話しかけるような最低な奴だと思ってた。でも。…なんか、知らない、間に…」



