正反対ですから!【完】



クルッと方向転換をして教室のドアに向かう。




「あ、大倉さんじゃーん」




その声に私が震えたのは言うまでもない。だって見上げるとそこにいたのは無駄に背が高い、クラスの中心人物。


加賀北斗がいた。

もう心臓がとまるかと思った。いや、とまったかもしれない。


こいつはクラスのリーダー格でアニメが好きな子のことをからかうのを生きがいにしてるようなやつ。こいつがいつも率先して陰口やいじめを行っているんだ。


…てか私の名前知ってたんだ。


話したことないし、何より私の一番キライな奴。


もちろんキライな奴&話したこと無いってことで私の顔はきっと引きずりまくりだろう。しかも教室に二人きりって勘弁してよ。