正反対ですから!【完】


放課後、バイトがあるから急ぎ足で教室を出て、ロッカーでローファーに履き替える。

「あ、」

最悪だ。英語の宿題のワーク忘れた。まぁいいか。


…まぁいいか。 


…いや、よくないよくない。私たちの英語の先生と言ったらこの学年で一番厳しい先生で、しかも授業が一時間目にあるから学校ですますのも不可能だ。


取りに行くために、履いたローファーをまたスリッパに履き替え、四階にある1-3の教室に向かう。…四階ってほんと疲れる。


着いた自分の教室の中をちょろっと見て誰もいないことを確認して中に入り、自分の机に真っ先に向かいワークを探し机を漁る。



「よし、あった。」


『ENGLISH WORK2』と簡単に書かれた本を自分のかばんの中に押し込める。