「…分からない?」 そう諭すように私にいう加賀があまりにも綺麗で、頷くだけしか返事が出来ない。 「正解は、俺が一年前に大倉さんに最初の告白をした日です。」 …これは、なんて答えるのが正解なんだろう。なんでこんなこと覚えてるの?なんでこんなこと今更言ってくるの?なんでそんな真剣な顔してるの? 私自惚れるよ?いいの? 「一年たったらもう一回言おうと思ってたんだけど…、なかなか言い出せなくて、もう放課後になっちゃった…。」 そう顔を赤く染めて俯く加賀。