でもきっと加賀はもう私のことはなんとも思っていないだろう。もう一年もたつわけだし。きっと加賀にとっての黒歴史になっているだろう。
そんなことを考えながらロッカーに向かう。
「大倉じゃん、」
「あ、小野寺くん!」
「なんか久しぶりだなっ」
「まあクラス離れちゃったからねー」
「北斗最近どう?」
「どどど、どうって!小野寺くんのほうが知ってるでしょ!親友なんだから!!」
「なんでそんな吃るのっ、…あ、もしかして…?」
「ちちち、ち、違うよ?!別に加賀がすすす、好きとかじゃないからね!?うん!ち、違うよ!?」
「…大倉。それもう認めてるようなもんだよ。俺なんも言ってないよ?」
と意地悪に微笑む小野寺くん。
「あっ!!、…」
…くそぉ。



