正反対ですから!【完】


「そうだけど?」


そんな嘲笑ったような顔でいうから、


「は!?あんたありえない!!!何いってんの!?最低!!誰があんたなんて好きになるのよ!!だから言ってるでしょ、


あんたは私のタイプの正反対ですから!!!!ばーーーか!!」


そう言って私は自転車を漕いだ。それはそれはもう必死に。寒さで顔が痛かったけど、マフラーで必死に顔をかばった。加賀が絶対追ってこれないように今までで一番必死にこいだ。

加賀の最近の行いに少し加賀を認めてしまっていた自分に嫌気が差す。ちょっとでも知りたいなんて思った自分が嫌になる。


もう私はあんなやつと話さない。何があっても。結局あいつは他人のことを自分より下だと思って見下すことしか出来ない奴なんだ。


もう一生アイツなんかにかかわらない。