正反対ですから!【完】


私の学校は正門に向かうには必ずグランドの横を通らなければいけないようになっている。

完全に嫌そうな顔をしているであろう私を気にかける様子もなく嬉しそうに近づいてくる加賀。


帰宅部の私には見慣れないサッカーのユニフォーム姿の加賀。…なんかいつもの感じと違う。


笑顔で走ってくる加賀はあのうっとうしそうな前髪をちょんまげのようにくくり、額からは汗がたくさん出ている。いつもジャラジャラ付けているネックレスもついていない。

「待ってっていったでしょ。なんで帰るんだよー」

…ほんと話し方までチャラい。

「…部活は?」

「今終わったよ。」

「あっそ、じゃあ帰ります。さよなら」



「いやいやいや!待ってよ。一緒に帰ろう?」


「は?いや」

「いやじゃない」

「いやです」

「いやよいやよも好きのうち」

「いやなんですよ。本気で」