「はぁ、馬鹿馬鹿しい」
黒板に落書きをしてみたり、ひたすら空の観察してみたり、宿題をやってみたり、携帯をむやみにいじってみたり、健気に待ち続けて気づくともう6時になっていて、空はもう真っ暗。
今日はバイトが無かったから家に帰ってからゆっくりしようと思ってたのに。…なんで加賀なんかのせいで…。
「帰ろ、」
そう一人の教室で呟いて、教室を出る。やけに重たいスクールバッグに顔を歪めながら無駄に長く感じる廊下を歩く。
全く自分は何をしているんだろう。何がしたいんだろう。…それ以上に加賀が何をしたいか、が一番疑問。
「あ、大倉さーーん!」
…見つかった。
…見つかったというか、なんというか。まあ待っていた相手だが、なんかこんなグランドで会ってしまうと見つかった気分になってしまう。



