正反対ですから!【完】




「俺のどこが嫌いなのー?」


「じゃあ言わせて貰うけど、そういうヘラヘラしてる汚い笑い方をするところも嫌い。何より大人しい子をバカにするのなんて私は絶対許せない。高校生なんだからあんなことやめなよ。何も面白くなんてない。


そんなことしてたらろくな大人にならないよ。」



「陰キャが悪いじゃん。あんな暗いの見てたら誰でもいじめたくなるでしょ。こっちまで暗くなっちゃうわ。」



「なにそれ、あんた最低。そう思うんだったらあんたらが明るさを分けてあげればいいでしょ。そんなのも分からないなんてバカ。どうせ顔だけでしょ、あんたなんて。中身も脳みそも空っぽで可哀想。

暗い人たちイジメて笑うんだったら、私はもっと皆が笑えるようなことで笑ったほうがいいと思うけど。あんたらの笑いのツボ相当おかしいよ。」


「…っ、」