「寒かったでしょ?大丈夫か?」



そう言って手を握ってくれる。雅志の手はいつも暖かい。



大丈夫、と告げると



「行こうか。」



と微笑んで、手をそのままに歩き始める。




エレベータで17階まで上がると、すぐにウェイターに案内される。




夜景がものすごく大きく感じられる、窓際の席。




隣の席とも結構距離が離れているから、話もゆっくりできそう。