『痛っ…』




学ランの襟で塞がれた口で叫ぶ




『もぅ止めて…』




いくら小声で叫んでも彼には聞こえない




『もう動かさないで!!』




バシンバシンバシン




「あ゛?」





たくし上げた袖からリストカットが覗く




高揚した頬を伝う汗を拭う彼の目は…





トゥルルルトゥルルルトゥルルル♪


人気のない女子トイレで携帯が悲しく鳴り響く