《この人殺しが!》


やめて。人殺しなんて言わないで。


 《お前がいなければ、龍は生きてた!》


ごめんなさい。


 《お前が龍のかわりに死ねば
  よかったんだ!》


ごめんなさい。


 『ハァハァハァハァハァ……息ハァできない。ハァハァ』


涼「優菜?どした?優菜!」


 『涼ちゃんハァハァ息ハァハァハァできない。』


涼「またあの夢を見たのか?」


私は頷く。


涼「優菜大丈夫だから。深呼吸だ。」


そう言われて深呼吸をする。


暫くすると治まった。


 『ごめんね。授業中断しちゃって。』 


涼「気にすんな。てか久しぶりだろ?
  過呼吸になるの。」


 『うん。今までは瞬にぃとか
  お母さんいたから。』


涼「そっか。理事長室に行くか?」


 『ううん。大丈夫。』