そんなこともありつつ、だんだん話せるように
なった。


 『そう言えば助けに来てくれたんでしょ?
  ありがとう。』


梨「何言ってんの、仲間なんだから当然
でしょ?」


永「そうだよ!」


琥「気にするな。」


みんなも頷いている。

 
 『ありがと!』


梨「そうだ、いつ学校と倉庫に戻って
  くるの?」


 『私、もう辞めようかと思ってる。』


皆「え?」


 『だって、もう龍にぃいるから必要ない
  でしょ?それに、迷惑かけるだけ
  だし…。』


龍「俺はもう引退してるんだけどな…。
  確かに今、辞めるのが俺もいいと思う。」


 『龍にぃはそう言ってくれると
  思ってた。』


これは前々から考えていたこと。


前より男の人が怖くなってしまった以上、
学校にも行けないし、倉庫にも行けない。


もちろん、私に危害を加える人がいないのも
わかっている。


それでも、身体が勝手に震えてしまう以上、
続けていくのは難しいと思うから…。