〜龍side〜


俺が食べている間に優菜は寝たか…。


まさかここまで食べ物が喉を通らないとは
思っていなかった。


前の母親も虐待していたが、お袋のおかげで
食べられるようになっていたのにな…。


俺がいない間にそれだけのことがあったと
いうわけか…。


優菜に布団をかけ直して食器を片付けて、
昼終わったら呼べと言われていたから、
慎司を呼ぶ。


慎「あれ?優菜寝てるのか?」


 『あぁ、やっと寝たんだ。起こすなよ。』


慎「わかってるって!相変わらずのシスコンっ
  ぷりだな( 笑 )」


 『優菜が可愛いから仕方ない。』


慎「まぁ、それは否定しないがな。寝ている間
  に診察してもいいか?」


 『あぁ、頼む。』


慎司は診察を始めた。


優菜が起きていると身体が強ばっていて、
診察にならないそうだ。


慎「お昼は食べられたか?」


 『ヨーグルトを半分くらい。』


慎「お前な…ヨーグルトって…。」


 『仕方ないだろ?優菜の好きなものなんだ。
  ヨーグルトなら食えると思ったんだよ。』


慎「そうかよ。でも、腹壊すかもしれないから
  摂りすぎ注意な?半分くらいならまだ
  大丈夫だと思うが…。」


 『わかった。』


慎「じゃあ、俺もう行くな。お大事に。」


 『サンキュ。』