優しい彼女は女総長!?

 『怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。』


龍「優菜、俺だよ、龍だよ。アイツらは、
  もういないから…。」


小さい子をあやすように頭を撫でてくれる。


すると、最初は怖くて仕方なかった龍にぃ
だけど、だんだん安心してきた。


 『龍にぃ…。』


龍「ん?」


 『もう、どこにも行かないで…。
  また家族みんなで暮らしたい。』


龍「優菜の願いなら、俺、何でも聞くでしょ?
  わかった。退院したら、一緒にまた
  暮らそう?」


 『うん!』


泣きながら笑ったから、すごい顔をしていた
かもしれない。


でも、そんな私を煙たがらずに抱き締めて
くれる。


久しぶりに感じる龍にぃの体温に安心して、
私は再び眠りについた。