優「龍にぃ…どうして?」


龍「それは後で説明するから、
  それより先に帰ろう?」


優菜が頷いたことを確認し、
抱き上げようとしたが…。


優「嫌っ。」


そう言い、優菜が再び震え始めた。


龍「ゆ~な、俺だよ。龍だよ。」


優「嫌っ、怖い。近寄らないで。」


優菜が拒否反応を示す。


しかし、ここで引き下がるわけには
いかないようだ。


龍「ゆ~な、俺は何もしないよ?」


優「……………。」


優菜が静かになったと思ったら、
気絶するように意識を手放した。


龍「優菜?優菜!」


龍の焦り声を聞いて、梨花が部屋に
入ってきた。