優しい彼女は女総長!?

 『瞬にぃが私を捨てようとしてる。』


慎「は?どういう事?」


 『蝶龍を信頼しろって言われた。
  多分これから信頼したら捨てられる
  んだよ。』


慎「優菜それは違うよ。」


 『え?何が違うの?』


慎「優菜は今、信頼できる人が
  少なすぎるんだよ。それくらいは
  自分でわかるでしょう?」


 『うん。でも、信頼できる人なんて、
  少しでいいんだよ。どうせ
  裏切られるんだから。』


慎「でも、信頼できる人がいつでも
  優菜のそばにいるとは限らない。
  そうでしょ?」


 『うん。』


慎「だからだよ。信頼できる人を少し
  増やせば近くに必ず1人は、
  いられるでしょ?」


 『うん。』


慎「だから頑張ってみてよ。
  これは優菜の主治医としても俺は
  願うよ。」


 『わかった。瞬にぃに謝るね。
  慎司、ありがと!』


慎「おう!また来いよ!」


 『わかった!』


私は、慎司の診察室を後にした。