「おーい。椎名ー!」

「えっ!!」

朝比奈に呼ばれて思わず大きな声を出してしまった。

「そんなに大きい声出さなくたっていいだろ~」

いやいや。朝比奈だから驚いちゃうんだよね…

「あっ…いや。その…いきなりだったからさぁ〜で、どうしたの?」

ハハハッ。かなり動揺しちゃったよ

「別に大した用じゃないんだけど。なんかさぁ、この主任めっちゃジジイじゃね」

「確かに。それ思った。」

思わずふきだしそうになった。
学年主任の先生は男の先生で頭がハゲてるオジサンだ。
多分50代くらいだと思うけど…

そんなくだらない話をしているあいだに主任の話は終わり、入場する扉の前まできていた。

「なんかすごいね…」

「やべぇ、なんか緊張してきた〜」

やっぱ好きだな〜。
あらためて、そう思った。だってカッコイイし…

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
吹奏楽部の演奏ともに入場する
朝比奈の隣を歩く。
なんだか少し不思議。
でも素直に嬉しい。