君しかいない。

「椎名ー!よっ!!」
急に方を叩かれる。

「なんだよ。朝比奈か…」

「なんだよその残念そうな顔は!」

「別にそんな顔してないし。」
ってかむしろ嬉しいくらいなんですけど。
さっきまでの寂しさかが一気に吹き飛ぶくらいね…

「いやいや。今困ってる顔してたもん。絶対!!」

「それはさぁー、なんか忘れ物したような気がして考えてたからだよ。」

なんか忘れたような気がするんだよね…。

「お前、なに忘れたんだよ」

「あっ!!思い出した。やっばーい」

「なに!?」

「給食セット…マジ最悪。」

私にとって、すっごく大事なもの。
給食セットなくちゃ給食食べられないじゃん…。

「俺のやつ。スプーンだけでいいなら貸してやろうか?」

「えっマジで!いいの?朝比奈マジで神!ありがとー!!」

まさかこんな展開になるなんて思ってなかった〜ラッキー!!
今日は朝からついてるな〜

あいつは私のことなんて、なんとも思ってないだろうな〜
それもそれでショック…
まぁいいや。片想いでいいし…。
どうか朝比奈に彼女が出来ませんように。なーんてね。