ゲストクローゼットの中で 支度を終えた花梨が立っている。 「お似合いですよ、お嬢様。」 「精神の美。」 「えっ?」 「花言葉だよ。桜の。 お前にぴったりだ。」 そう言って、髪にキスを落とす。 「赤くなっちゃって、可愛いやつ。 ほら、行くぞ。」 車でこいつは俺に質問攻め。 「ねぇー!どこに行くの? もー、裕也?いい加減教えーー」 「ーーお前、黙ってないと キスするぞ?」 「なっ…!」