その夜、3時過ぎに家に帰ったあたしは、リビングに向かった。
まだ、肌の感触と、温もりが残ってる。
距離が近すぎて、壊れそうだった。
キッチンで水を飲むと、リビングに戻る。
綾斗がいた。
「…ごめん起こしちゃった?」
『…寝れねえだけだから。気にすんな』
そう言って、赤ラークと書かれた箱から煙草を取り出して火をつける
綾斗はあたしの3つ上の兄ちゃん。
高校行ってないし。
18なのに酒と煙草に手出してるし。
一言で言うと、ヤバイやつ。
綾斗はそこらの族の元総長らしい。
バイトを始めるからやめたって言ってたけど、夜綾斗はいない
夜の7時から3時くらいまでは、家を開けてるから久しぶりに綾斗の顔を見た。
「…この間の着信何?」
『あぁ、あれか』
フーと白い息を吐いて、煙草を灰皿に擦り付けると、また新しい煙草に火をつける。
本物の、ヘビースモーカー。
『お前の学校にさ、葉山ってのいない?葉山孝二郎。』
……え?
どうして、コッピが?
「なんで?」
『いやなんかさ、俺の知り合いに里玖子と良太郎っつーのがいるんだけど、そいつらの弟らしくてさ』
リクコさんと知り合い…?
コッピには、お兄さんもいたの…?

