それを聞いた途端、ミズキは吹き出した。

『た、煙草!?っははは!!あっはは』

「わ、い、……うん…」


恥ずかしくなって、
ポテトを一つつまんで食べる。


『はは…はー…た、煙草かぁ…凄いねえ…』

ハンバーガーを食べ終えたミズキは、鏡を見て口紅を確認する。


「ただ、興味本意で…興味本意というか…コッピが"美味しい"って顔して吸ってるから、吸ってみよっかなーって思っただけで…」


『へぇ…セブンスターなら、兄ちゃんが吸ってた気がする』

「セブンスターしか吸ったことないけど、すっごい良いよ?なんか、スースーする」


煙草について熱く語ってると、いきなりあたしの肩に触れる手があって。

『そこのお姉さん?隣良い?』

誰だと思い、見上げると。

「あれ?ユウ『ゆっちゃん!?なんで!?』

『たまたま来たらお前らがいただけだけど?てか有太、サアヤの隣俺だから』

「コッピ!!」


有太の後ろからコッピが出てきて、有太をどかして無理矢理あたしの隣に座る。


"サアヤ俺の隣だから"


その言葉が凄い嬉しくて。
またポテトを一本口に運ぶ。


『んな食べたら太るぞ?』

「うるさい」

『はいそこイチャイチャしなーい』

『コッピはサアヤちゃんには甘いね』