「コッピ暴走族かなんかなの?笑」
『んーそんなとこ?てか煙草持ってる時点で気付けよ笑』
今日はこの間とは違う、小さい川が流れてて、花もたくさん咲いてて。
自然を感じられる場所だった
「コッピ!!この場所いつから知ってたの!?」
『生まれる前から』
「…あっそ」
コッピは自転車の横で、また煙草を吸ってる。
本当好きだな煙草
そう思いながら、花を眺める。
ピンク、オレンジ、色鮮やかな花の中に、真っ白な花畑が小さく存在していて。
「シロツメクサじゃん♪」
小さい頃、お母さんと一緒に作ったシロツメクサの冠。
まだ少し覚えてる手順で、冠を作る。
するとコッピが後ろから来て、香水を手渡す。
『これ、しとけ』
「何コレ…甘っ…コッピの匂い?」
『うん。おそろだけど。もし気に入らないなら買って来て?あ、俺の分もね笑』
この匂いはあんま好きじゃないけど、一応匂いを消すためつける。
甘くて、なんか変なカンジ。
するとコッピがあたしの近くによる
ドキドキしながら、黙ってる。
『俺と同じ匂いする』
「そりゃそうでしょ?同じのつけたもん」
『そう。じゃ、これやるよ』
えっ、と思わず声をあげてしまった。
それは、あたしの人差し指サイズのシルバーの指輪だった。

