鏡に映ったのは、変わり果てたあたし。



つけたことのない

長い睫毛や真っ赤な口紅
髪もくるくるふわふわで内巻き
指先も綺麗な薄ピンクのネイル


太陽に反射してキラキラしてて。


『次社会でしょ?山じいなら楽勝!!ちゃんと誤魔化しとくからね♪』

『こっちもちゃんと理由つけとくから!!安心して行ってこいっ!!!荷物は私達が、家に届けとくから』


ミズキ…アリサ……


「…ありがとうっ!!行って…来るね!!」

あたし…良い友達持ったな…

そう言って、二人を後にする。


したことない化粧をしたからか
無駄にウキウキしてるからか

凄いドキドキして、止まらない。



シーンと静まりかえる廊下

何故か緊張して、スカートをぎゅっと握る。


第2理科室の前で立ち止まり、深呼吸をしてドアをガラガラと開ける。



たくさんの実験道具と、大きな模型がある第2理科室。



あるべき姿のコッピの姿は無い