『…大丈夫……怖くねえよ…?』

「……グスッ…うん…大丈夫…」



コッピに背中を向けて、涙を拭う。


すると、コッピは優しく後ろから、頭を撫でてくれた。

大丈夫…怖くない…俺がいる…って
ずっと言ってくれて。


「ありがとコッ…」

『……っ!』

あたしが振り向いた瞬間


あたしとコッピの唇の間は、5cmも空いてない。
瞳と瞳の距離が近すぎて、見つめるしかない。


コッピの瞳に映ったあたしは、顔を真っ赤にして、真っ直ぐコッピを見てて。
コッピも、少し驚いてた。

瞳が揺らいでいたから。



「あっ……ごめん」

『…いや、俺も……ごめん』


コッピに背中を向けて、顔を隠す。
ただでさえ熱いのに、さらに熱くなってハンパないし。



だけどこの時、あたしは確信した。


あたしは、多分
いや絶対に…



コッピに…

何も知らないけど、何もわからないけど


コッピに…恋をした。