あれからどれくらい経ったんだろう。

私はもう泣き止んでいた。


「ヒック、か、叶星もう大丈夫。ありがとう」


「お、おう」


「じゃあ、私クラスに戻るね」



自分のクラスに戻ろうとしたら腕を掴まれた。



「どうしたの?」


「今日はサボるぞ」


「はい?」


「いくぞ。」


「ちょっ、まってー!」


私達は、それから家に帰った。


ガチャ


ひとまずリビングに向かった。


「星輝、そこ座れ。」

「うん。」

「いつから、いじめられてたんだ。」

「…」


私は無言だった。
単に答えたくなかっただけだ。


「答えろ。」

「高2から」

「なんで?」


あんまり追求されたくない私は、叶星のこういうところが苦手だ。


「親の妬みだとおもう。」


そう。人間ならではの‘‘妬み’’


「妬み?」


「うん。うちの父親今、結構人気でしょ?」



娘の自分が言うのはあれだけど。
とつけたした。


「だから、一年の頃結構チヤホヤされてたの。そしたら、2年に上がった瞬間はぶかれた。」