誰か、私を読んでいる?

「おい!姫!大丈夫か⁈おい!」

「だれ…」

と起き上がりながら言うとクラっと前に倒れた。

ぶつかるっ!

へっ?手?

「だれ?」

前に倒れた身体を起こし上を見ようとした。
その瞬間大きなため息が聞こえた

「はぁ〜…よかったぁ〜!」

「お…うじ?」

な…んで?いる…の

「無茶しすぎ!大事なものはいつも持っておくこと!」

まてまてまてまてまてまて

「なぜ王子がいるっ!」

なぜか、ヘラッと笑いながら顔をガン見してくる。

「なに…なんか変?」

何を言ってもずーっと黙ったままこっちを見ている。

「王子?」

何回目かにいきなり質問してきた。

「お前、太った?」

はぁ?何言ってんだこいつ

「お〜う〜じぃ〜?覚悟はできてんだろうな。あ?おい」

私は笑いながら王子の頭を思いっきりなでる。

「やめろ〜!ふっ…」

「今笑いましたね?」

こぉ〜い〜つぅ〜笑いながらまた頭をなでる。

「や…お前ほとんど笑うことが無いって
笑うことあっても作り笑いだってカナが心配してたぞ」

カナか…あいつ後で怒ってやる。

でも、
ありがと

「そんなことないよ…」

うん…ないない

「おっうぅじぃ〜!」

「ぐっ!〜っ!潤〜?旬〜?