これしかない!というのは王子がアメリカに行く前に出かけて買ってもらった。


ポンチョ型で透けていて中は黄色でポンチョになってる部分は紫。

下はズボンで、紺。白でラインが引かれているズボン。

よし!OK!バックは〜…
これでいっか…



LETS!GO!

「あっ!美穂ちゃ〜ん!こっちこっち」

ドキドキ、胸の音がすごく聞こえてくる

どうしよ〜…心臓が高鳴ってるよ〜

と、その時電話がなった

だっれかな〜
「もしもし〜?あっ!カナじゃん」

カナは、スタイリスト専門学校の同期で同じ、幼馴染

あと、王子も!三人とも、幼馴染なの!

「で?こんな時間にどうしたの?」

「あのね!学校に、しかも私たちの活動場所に火を放った人がいるって!」

へっ?今なんて?

「なんで⁉︎しかも、私たちのところに?
あそこには、大事な資料がたくさんあるのに!今から行く!」

「へっ?姫!行かないで!火が強いから‼︎」

その時には、電話は切れていた…

はぁ、はぁ、ついた…

なにこれ、私たちのところだけ⁈

「姫⁈いる?」

「カナ?なんで、いるの…」

「うわ!(二人ではもって)」

火の手が!早く資料を!

「ごめん!カナ!私が死んだらその時はお願いね⁈」

「まっ…」

姫!帰ってこなかったら王子くんが!
どうするのよ!

「うっわ〜、やっぱり!周りは全然焼けてない」

これは、Bクラスの人だな!

Bクラスって言うのはね、成績順じゃなくて、服のセンスや作り方で決めていて私は、AAAクラスで超超超優等生なんだって〜

私は、どうでもいいけどw

「急がねば!」

資料は〜、これとこれとこれ!

うん!大事なものはこれぐらいかな?

帰ろ!

ボオ!炎が姫の前に燃え上がる!

「ちょっと、どうしよ…」

だんだん、前がクラクラしてき…た…

王子に、会えぬまま、死ぬのか。

会えるかな?と思ってた自分がバカみたい…

王子
さようなら…

バタン!



「…め。…め。ひ…め…ひめ…ひめ!」

誰か私を呼んでいる?

「お…うじ…?」

王子じゃいよなー。
私、死んでるもんなー

「姫っ?姫っ!」

なんで?私、

「まって!私、死んだ…んだよね?」

頭が混乱する。

「姫っ!」

「カナ!私生きてる?」

カナはふふと笑いながらどこかへと行ってしまった。

「ここって、どこ?で、王子なの?」

王子らしき人も笑ってた。

「お前無茶しすぎwwいきなり火に飛び込んでいくとかww」

大爆笑していた。

「この笑い方は王子?だなぁ!」

スッ、と王子が何かを差し出した。

「これは?」

と聞く。

「姫のnote-bookとsketchbook。それと、生地、資料だ」

わざわざとってきてくれたの?

「ありがと❤︎やっぱ、気がきクゥ!」

「明日には退院できるって!よかったじゃん!」

こくりと頷く。


その時ものすごい音がした