ああ、私は過去に
やっておけば
あの時、あの人に手紙を渡せたら
私の人生変わってたと思うようになったのは



「姫〜。これどう?」

「良い!ありがと〜」

今は夏。

私は、今専門学校生でスタイリスト目指してるの。

毎日が楽しいなと思ってた私でも心残りがある。

それは、高校の時。

私は、好きな人がいた。

その人はみんなから好かれていて、有る意味、人気者っていう奴。

名前は光浦王子【ミツウラ オウジ】。

いつも明るく、笑っていた。

本当は、私の幼馴染なの。

生まれた時も同じ場所で、誕生日も一緒

で、好きだったんだけど私、一枚の手紙書いたわけよ。

そして、渡そうと思った。

でも、王子をつきまとってる周りの女子が「渡したらこれからお前どうなるかわかってるよな?」

と言われて渡せなかった。

今思えば、なぜあの時無理でも渡さなかったんだろうと後になって後悔した。

その日、王子はアメリカに引っ越すことになっていた。

最後も何も言えずに送り出した。

まっ!昔の話なんだけどね。

「姫!帰るよ〜」

「うん!今行く〜」

家に着いた。
その時、お母さんが大声で言った。

「姫!王子くんが帰ってくるってよ!」

「へっ⁈」

なに?何言ってんの?

王子が帰ってくるわけないじゃん。

「うそでしょ〜。変なこと言わないでよ王子が帰ってくるなんてw」

ないない。

「それが嘘じゃないんだよ!今日家族で帰るって美穂ちゃん(王子のお母さん)
が電話で言ってたのよ!」

嘘じゃないの⁈

えっ…ええーー!

「変な顔しない!あと、今日夜に王子くんたちと外食行くから用意しておきなさいよ」

まじか!着ていく服ないよ〜

うーん…どんなんがいいだろう?

ワンピース?ミニスカート?それともズボン?

もう、これしかない!