義経くんと静ちゃん-時を越えて-

「ご、ごめん。でも俺…」

言いかけたその時
スッと抱きついていた藤堂の
腕が離れた

ボコッ!

「えっ?!!!?!」

「あちゃーっよしちゃん笑」

藤堂がまた俺を殴った。
正確に言えばさっきわ叩いた←

「てんめぇー、これで何度目だ。」

「違うって!藤堂が抱きついて
きたんだろ?!!」

「そうだよー!しずかちゃんが
よしを離さなかったんだよー?」

「….……そう」

そう。ってなんだよ!
俺叩かれて殴られて…
さっきの「会いたかったー」て
泣いてた弱々しい
藤堂はいったい
何者?!

「見つけたんだな…」
藤堂がさみしげに空を見つめる

「見つけたって…何をだよ…」

「ん?俺全然話しわかんねーん
だけど笑」

広大…お前邪魔だよ…


「もう少ししたら
思いだすだろう。
前世の記憶…絶対に目を背けるな。」