「で、何があったの?」 拓人君が軽く微笑みながら言えば、女子の表情は困惑の色に…… そりゃ、こうなった原因が拓人君絡みだしね…… って! キーホルダー!! 「あ、あの……キーホルダーを……」 あたしが口を挟んだと同時に、女子達の鋭い視線が…… でも、あれだけは…… 絶対に取り返したいっ! 「……か、返して……」 「あ、もしかして君たちが拾ってくれたの?」 え? あたしがそう言えば、拓人君が女子にそう問いかけた。 「えっとー……」 明らかに動揺してるし……