そっと目を開けると…… 「……拓人君?」 そこには、女子の腕を掴んだ拓人君がいた。 「と、徳山君!?」 「叩くのは、ダメだよ?」 少し苦笑い気味に言う拓人君。 ……なんでいるの? 「ち、違うの徳山君!」 慌てた女子は弁解中…… 「何か、事情があるんだよね? でも暴力はよくないよ?」 「……はい」 えぇ!? 女子軽くない!? さっきまで、あたしに見せていた顔はなく…… 今は目をハートにして拓人君を見つめている。 ……さすが表バージョン拓人君……