そこには同じクラスの女子が2人……
この人たちが拓人君のキーホルダーを……
女子2人は驚いた顔であたしを見てる。
「あ、あの。
そのキーホルダーは拓人君の大切にしてる物で……
返してあげてください!」
ここまで言えば返してくれるよね……?
そう思っていたあたしは甘かった。
「はぁ?
いきなり入ってきたと思ったら、なんなの?」
「大切な物?
だから何よ」
……話、聞いてた?
だから何よって……あんたたちには関係ないって言うの?
そのせいで拓人君がどれだけ傷ついたか、わかってんの!?
「てか、あんた何?」
「え?」
「徳山君の彼女気取り?」
フンッと鼻で笑う。
「そ、そういうわけじゃないけど……」

