あぁ……
なんであんなこと言っちゃったんだろ……
拓人君にだって、何か事情があったかもしれないのに……。
それなのにあたしは……
自分の言いたいことをベラベラ言って、挙げ句怒って家飛び出して……
うわ。
あたし最悪……
靴を履き替えて、廊下を歩きながらそんなことを考えていたら、
更に申し訳無く感じてきた。
……誤らなくちゃっ!
何かあったときに連絡が取り合えるようにと、連絡先を交換した携帯を握り締める。
まさか初めてする電話がこんなことに使われるとは……
あたしが発信ボタンを押そうとした、その時……
「まじで!?
徳山君のキーホルダー!?」
え!?

