急いでクラスに行くと、廊下にはすでに人が並んでいた。
「ど、どうしよ……」
今から並ぶなんて恥ずかしいし……
いや、そもそも知ってる人なんていない……。
「桃菜!
こっちこい!」
「へ?
ゆ、祐!?」
なんで祐がここに……?
ま、とりあえず助かった~
「お前迎えに行ったのにいねーし」
「え?
祐迎えに来たの!?」
「幼なじみなんだから、あたりまえだろ!?」
宮崎祐 [みやざき ゆう]
家が隣同士の幼なじみ。
意地悪だけど、優しいときもあるんだぁー。
しかもかっこいいから、一緒にいるあたしはいろいろ大変なんだよね……
ってゆーか……
「祐、同じ高校だったんだね!」
「は?
お前、知らなかったの?」

