顔が歪むのがわかった。 「あの、痛いです……」 そう言っても止まる気配のない徳山君。 そして連れてこられたのは空き教室。 「あ、あの……」 そう口にした直後に、あたしの背中には壁があった。 「と、徳山君、どうし………」 どうしたんですかと言う声は、最後まで出なかった。 徳山君がすっごく悲しい顔をしてたから。 「……ムカつく」 声を発したのは徳山君。 「……なんでこんな気持ちになんだよ……」 ボソッと呟く声は弱々しく、あたしはどうしていいのかわからなくなった。