「え?」 徳山君が携帯を手に持つ。 今がチャンス! ガチャッ 「行ってきます!」 あたしはなんとか、家から脱出することができた。 「うわ…… あと10分で学校始まる!」 あたしは、ゆりとは誰なのか? 考えても出ない答えを探しながら、学校まで全速力で走った。