今、徳山君はいない。
さっき電話があって、お父さんに呼ばれたらしい。
くつろいでてー
とか言って出てったけど、やっぱりキレイなこのホテルでは、当分無理そうだなーと思って。
そこであたしは、気分を紛らわせるのと、誰かに今の状況を相談したくて、親友の亜美に相談することにした。
コールすること4回目で、亜美は電話に出た。
「もしもし?
桃菜どうしたの?」
亜美と話すのも久しぶりだな……
「うん……
ちょっと相談したいことがあって……」
「うん、どうした?」
あたしは亜美に今日あったことを大まかに説明した。