あたしはこんな豪華なホテル、行ったことないからね!?




「ん。
ここ入って」




部屋の扉を開けてくれる徳山君。




部屋に入ってみると、すっごく大きな部屋だった。




そして思わず


「ひっろーい!!」


大声を出してしまった。




慌てて口を塞ぐと、


「ここの階、俺の部屋しかねぇから。
騒いでも大丈夫」




あ、なーんだ……。




って、最上階に一部屋って……




さすが金持ち……。




「ま、その辺座ってて」


「その辺って……キャァッ!?」


「うわっ……
なんだよ……」


「な、何ってぬ、ぬ……」


「何唸ってるの」


う、唸ってません!」