「親父がここのホテルを経営してんだよ」


「あー、だからこんなに大きいホテル………を経営!?」




う、嘘ー!


徳山君って、顔よし。


性格……人前ではよし。




で、お金持ちなの!?




………世の中不公平だ。




「ん、エレベーター乗るぞ?」


「は、はい……」




呆気に取られてるあたしに、徳山君はそう声をかけた。




エレベーターに乗って、最上階のボタンを押す。




……最上階が部屋なんだ。


なんて贅沢な……。




そしてエレベーターが止まった。




徳山君は平然な顔で降りるけど……


ここのホテル、キレイ過ぎるから!