あたしは徳山君を気にしながら、穴を抜ける。
これでやっと校外に出られた……。
「……じゃあ、あたしこっちなので……」
あたしが帰ろうとすると……
「あ、待って」
徳山君が呼び止めた。
「もう真っ暗だし、危ないじゃん?
送ってくよ」
え……
オクッテク……?
「いえいえいえいえいえ!?
そんなご迷惑な……だ、大丈夫です!」
さすがに悪いって!
仕事もほとんんどやらせちゃったのに……
でも、徳山君はやっぱり優しい!
舌打ちしたり、垣根に穴開けたなんて、何かの間違いだよ!
そう思った次の瞬間…………
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