「た、拓人君!」
「ちょっと黙ってろ」
な、黙ってろって何!?
そんなことを考えてる内に、もう学校の正門が見えてきた。
「……え、徳山君が女子連れてるよ?」
「は?誰?」
「何!?なんで手繋いでんの!?」
ひぃ……
あたしの平和な生活がぁ……
女子のみなさん、怖いです……。
怖いのでこっちを睨まないでー!!
そーっと拓人君を見れば、あまりに普通。
……なんで?
あたしをそんなに地獄に落としたかったの!?
不意に、拓人君があたしの腕を思いっきり引っ張った。
「キャッ!」
ってことは、あたしはバランスを崩す訳でして……
ヤバい、転ぶっ!
ギュッと目を瞑るけど、痛みはこない。

