偶然見てしまった、桃菜と徳山拓人のキスしているところ…… 胸が張り裂けるように痛かった。 幼なじみとしてでいい。 本当にそう思ってたか? 付き合っているとわかったとき、どれだけ嫉妬したか……。 「なんで、アイツなんだよ……」 何度、そう思ったか……。 俺の方が、先に桃菜を好きだった。 俺の方が、桃菜のことわかってやれる。 俺の方が…… 幸せにできる。 そんな黒い感情で、いっぱいだった。