次の日、いつものように学校に行く。


でも違ったのは……




「なんで、一緒に行こうとしてるの!?」


「別にいいじゃん」




あたしの横を歩く拓人君。




「よくないでしょ!みんなにバレちゃうってば!!」


「じゃあ途中まで」




あたしの必死の訴えも聞かずに、拓人君は歩き続ける。




ば、バレたらあたしはどうなってしまうの!?



そんなことを片隅に、渋々一緒に登校です……




「……あ」




そう声を出す拓人君。




「どうしたの?」


「お前の、幼なじみ」


「え!?」




拓人君の指差す方を見れば、確かに祐がいた。




「桃菜…」


「祐……」




しばらく戸惑っていると、拓人君があたしの肩に腕を回して、引き寄せた。




「きゃっ」


軽くよろめきながら、拓人君の近くに……。




「桃菜は俺のだから。ちょっかい出さないでくれる?」




軽く睨みながら、祐を見据える拓人君。