「あ……はい」
拓人君も、戸惑ったような返事しかできなかったみたい。
それから少しして、お父さんとお母さんは飛行機の時間があるからと、空港に行ってしまった。
あたしも、もうこの家にはいられないので拓人君と一緒に、拓人君の家へと向かった。
帰りはもちろん自転車2人乗りですが……
「なんか、拍子抜けしちゃったー」
ボソッと呟いた声に、拓人君が反応する。
「俺だって、そうだし…」
うん、そうだよね…
まさかこんな形になるとは思わなかった。
なんか、こうもあっさり終わると、緊張して損した気になっちゃう……。
「なんか、俺ちょうカッコ悪いこと言っちまった……」
そっと拓人君を見ると、ほんのり耳が赤い気がする……。
薄暗いから、確信はないけど……

