その言葉と同時に溢れ出す涙。
「……あなたもういいじゃない」
「ああ。そうだな……」
……え?
どういうこと?
「あの、それはどういう……?」
拓人君がおずおずと聞く。
「あー、実はね、ここの家手放すことになって」
「……はい?」
あたしの間抜けな声が部屋に響く。
「実は、私たちは3日前にこの家に来ていてね」
「で、桃菜は彼氏の家にいるって祐君に聞いてねー。」
「もし、覚悟のない奴だったら、海外に連れて行こうと思ったが……
心配なさそうだな」
交互に話すお父さんとお母さん。
「え、それってつまり……」
拓人君の言葉にお父さんはニッコリ笑って、
「娘をもうしばらく、お願いできるかな?」
と聞いた。

