……なんで?
なんでこんなにドキドキするの?
彼は、女子たちの視線を浴びながら、あたしの横に座った。
ってことは、この人が徳山拓人……?
同じ高校だったんだ……
「……君、朝の子だよね?」
「へ……!?
あ、はい……」
び、びっくりしたぁー!
あたしのこと覚えてたんだ……。
「あのさ、さっきこれ……「キーンコーンカーンコーン」
徳山君がしゃべっている最中に、運悪くチャイムが鳴った。
「じゃあ、5分休憩で授業やるぞー」
しかも、先生の話も始まっちゃったし……
「えと……
何か言いかけましたよね……?」
「後でいいよ」

