拓人君との関係もそのままで、しばらく経った。
祐とはあれから話していない。
むしろあたしが避けてしまっている。
こんな関係も嫌になってきたころ、拓人君がさぼりで保健室に行ってるときに、斜め前から手紙が回ってきた。
-桃菜この前はごめん。ちゃんと話したいから、今日図書館で待ってる-
それは祐の字で書かれていた。
祐……
この前のこと、謝ってくれるのかな?
でも拓人君がいるから言いにいくいってこと?
-わかった。放課後に行くね-
そう返事を書いて、祐に回した。
早く放課後になれと思う気持ちと、来てほしくないという矛盾の気持ちで、あたしは授業に集中した。