恥ずかしくなり地面に視線を落とすと、拓人君が声をかけてきた。
「……桃菜」
「何?」
「お前、幼なじみとこれからどうすんの?」
その言葉に、あたしの足は止まった。
あたしはこれから、祐とどう接すればいい?
今の祐は、ただ怖いだけ。
接し方なんてわかんないよ……。
「あの幼なじみ、お前のことつけてる。」
「あたしを……つけてる?」
コクッと頷く拓人君。
……なんで?
祐は幼なじみじゃん。
なんでそんなこと……
何も言えないあたしに、拓人君は優しい声で、
「とりあえず、今日は休め。な?」
と言ってくれた。
あたしはその言葉に、頷くしかできなかった。