「……鍵?」 俺の鍵じゃねぇし、桃菜のか? ん? ちょっと待て、これ無くしたって言ってた家の鍵か?! 俺が持ってたのかよ…… わりぃことしたな。 「早く渡してやんねぇとな」 ……でも、この鍵を渡したら、桃菜はどうすんだ? ……自分の家に、帰るんだよな…… いやだ。 俺は桃菜との今の生活がいいんだよ…… 自分の欲で、俺は鍵を渡すのをやめた。 -------------- ---------- ------ 「っていうワケ。 俺の勝手でごめん」